MAXのススメ 本文へジャンプ
MAXとは
MAXは1986年、IRCAMでミラーパケット氏らによって開発されました。

MAXはプログラミング言語です。プログラミング言語というと多くの人に敬遠されてしまうでしょう。しかし、MAXはグラフィカルなインターフェイスを持ち合わせていてプログラミングの専門家でなくても自分の音楽制作のためなどにオリジナルのプログラムを組めるようになっている。


MAXの構成要素
MAXとひと言で言ってしまっていますがここで言うMAXというのは
MAX/MSP/Jitterのことを示しています。

そして「MAX」「MSP」「Jitter」こそが重要な3つの要素です。


MAX
「MAX」はすべての基礎になっていて「MSP」「Jitter」はそれに対して拡張されたものと言えるでしょう。
MAXでは数値の計算、MIDIのすべての情報、MAXに接続可能なすべての機器のコントロールなどが
可能です。


MSP
MSPではオーディオを扱うことができます。
MSPのオブジェクトを用いて以下のようなものがプログラミングできます。
・プレイヤー ・レコーダー ・サンプラー
・エフェクター ・シンセサイザー ・アナライザー
等々
しかし、これらのものは市販のソフトウェア等で十分優秀なものが存在します。
ではなぜMAXを使う必要があるのでしょう?

まずもっとも簡単で分かりやすいポイントはカスタマイズが無限にできること。
ライブで使用するときなどに少ない操作でシンセサイザーの設定変更、エフェクトの変更、
サンプルの再生などができるようプログラムしておくことができます。

ただこれもまだ序の口です。MAXを使えば全く異なるパラメーターをエフェクトに接続することで
今までありえなかったエフェクトを生み出したり、自分一人で演奏を多重に重ねてリアルタイムに
曲を作っていったりと可能性がたくさんあります。


Jitter
Jitterでは映像を扱うことができます。ムービーファイル、カメラ、描画、3Dと映像に関することが
かなりの範囲で網羅されています。しかもJitterのような多機能な映像処理をリアルタイムに行える
ソフトウェアは市販されているものでは他に類をみないと言っても過言ではないでしょう。

映像は扱う情報量が多く他の処理に比べてコンピュータにかかる負荷が大きいのですが
近年のコンピュータの高速化で昔は重くて動かなかったようなプログラムを組んでも動いてくれます。

「Jitter」は「MSP」以上に無限の可能性がまだまだ広がっています。ライブなどではオーディオと映像を
リアルタイムに感覚的に結びつけることが可能で生きた映像の制作が可能です。


MAXの可能性
「MSP」「Jitter」と広がりを見せてきたMAXですがさらにその機能を拡大させる可能性を秘めています。
MAXの中で使用するオブジェクトを自身でプログラムミングし他のオブジェクトと同じように使うことが
できるようになります。

MAXによってプログラミングしたものはもちろん、JAVA、JavaScriptなどによるものも扱うことが可能です。
またすべてではありませんがVSTエフェクトを読み込むこともできます。